京都を代表する五体系を解説!①
前回、京都を代表する五体系について少し紹介しました。今回は五体系に関してそれぞれ詳しく紹介していきたいと思います。
- 大饗料理
大饗料理とは、朝廷に仕えていた貴族や上級官人が天皇を接待していた公家社会において発展した料理です。大饗料理は、食材の切り方や寸法、盛り合わせを重視した調理法を基本としています。味付けは非常にシンプルで、素材本来の味を生かした料理が特徴的です。
- 精進料理
精進料理は、宗教上の理由から殺生が禁止された寺院社会で発達しました。食材は野菜が中心で、大豆で肉のような食感をもたらす高い技術が利用されています。現在の大豆の加工技術は精進料理によって築き上げられたと言われています。
- 本膳料理
本膳料理は、室町時代の武家の礼法をもとにして発展してきました。食事を取るという行為自体に儀式的な意味合いが強く、現代では冠婚葬祭に用いる料理として親しまれています。
本膳料理は美しい料理が一度に並べられている点が特徴で、見た目も楽しめる料理だと言われています。
懐石料理と有職料理に関しては次回お話ししたいと思います。
2020.03.20